衣類の日本国内新規供給量は計79.8万トン(2022年)に対し、その約9割に相当する計73.1万トンが事業所(69.6万トン) 及び家庭(3.5万トン)から使用後に手放されると推計されています※。今ある服を1年長く着ることで、日本全体として3万トン以上の廃棄削減につながります。

※環境省 令和4年度循環型ファッションの推進方策に関する調査業務(2022年3月実施)

衣類を長く着るには

しまい洗いをしないで収納すると、衣類が劣化するリスクが高まります。 たとえば、去年にしまった服を着ようと思って取り出したら黄ばんでいたというトラブルもしまい洗いをしなかったことが原因です。

クリーニングの目的

洗浄やしみ抜きで、汚れやしみを除去して清潔にする

♦洗浄や仕上げの熱で、雑菌を除菌・殺菌して衛生的にする

♦仕上げにより、シワを取り、型崩れを回復してファッション性を保つ

衣服は汚れると「通気性」「吸湿性」「保温性」が低下し、細菌が増え、臭いが発生します。着用した衣服を洗たくせずにいると、変色や劣化、また虫食いやカビの発生を引き起こす原因となります。更に汚れたまま長期間放置すると汚れは落ちにくくなり衣類の寿命を短くします。

クリーニングをして次のシーズンもキレイに着用することが環境に優しいアクションの1つです。

EUの取り組み

欧州議会とEU加盟国は2023年12月、売れ残った衣料品の廃棄を禁止し、廃棄物を削減するための新たな法律が発表されました。
本法律は2年後から施行され、小規模企業には免除期間はありませんが、中規模企業には6年間の免除期間が与えられます。フランスでは今回の法律に先がけて、2022年1月より、売れ残った衣料品の廃棄が禁止され、売れ残ったものは寄付やリサイクルが義務付けられています。
私たちも今出来ることを取り組んでいきましょう。