突然の雨でお洋服が濡れてしまうことが多い梅雨の時期。雨は水だからと油断は禁物です。
濡れたところからシミになる可能性があります。

水シミとは?

水シミはウォータースポットとも言います。食べこぼしや飲み物のシミとはことなり
水に濡れたことが原因でシミが発生します。

原因1 :  繊維の形状変化による水シミ

繊維には水を含むと膨張するものがあり、繊維に水滴が落ちてそのまま乾いてしまうと、膨張状態のまま繊維が固定されてしまいます。実際に変色しているわけではないのですが、繊維が変形した状態で乾いて固定された部分に光が反射することで、シミのように見えます。

出展:東京都クリーニング生活衛生同業組合

原因2 :  水溶性の染料や加工剤が水に溶けて水シミになる

色柄物の衣類に使われている染料や風合いを保つための加工剤には水に溶けやすい水溶性のものもあります。
水滴がついた状態で長時間放置するとその部分の染料・加工剤が浮いてきて、乾いた後にシミになる可能性があります。
シミが繊維に定着してしまうと、ご家庭でシミを落とすことが難しくなります。

原因3 :  大気中の物質による水シミ

空気中には目に見えない物質が浮遊しています。土ぼこり、煙、排気ガス、紛じん、花粉などの大気の汚れは雨粒に汚れが含まれます。
衣類に付着すると、水分が蒸発した後に、汚れの物質だけが残り、シミになることがあります。

水シミが発生しやすい素材

絹や毛、ポリエステル、レーヨン、リヨセル、キュプラなどの素材は水シミになりやすい傾向にあります。
特にレーヨンは水に弱く、シミができやすい素材です。

また、レザーは水を吸いやすいので、雨粒があたっただけで水シミができることがあります。

水シミを防ぐには

濡れた箇所がわかる場合は、できるだけ早く水分を拭き取ることが重要です。
このときにこすってしまうと繊維が傷み、毛羽立ったりするので、優しくおさえるようにして水分を抜くことが大切です。

防水スプレーで衣服を保護しておくのも良いでしょう。クリーニングのオプションではっ水加工を施すとシミや汚れを防げます。

*防水スプレーは使用上・安全上の注意」をよく読んでから使用しましょう

水シミが出来てしましたら

ご家庭では水洗いになりますので、衣類の洗濯表示の中に
洗濯機のマークや水をはった桶のなかに手を入れている絵が描かれていれば、水洗いできます。

「×」印が付けられている場合は、水洗いができません。早目にクリーニング店へご相談ください。