生活の中で衣類は様々な汚れが付着します。目に見える汚れから、目でも確認できない汚れまで様々。そのままにしておくと汚れが落ちにくくなるばかりか変色の原因にもなります。

油汚れ…油脂、ろう、グリース状の汚れで、動物の脂肪や植物油の成分のほか、鉱物性の油分も含まれます。また、人体の分泌皮脂や外気の油煙、自動車排気ガスや飲食物などが、油性汚れの主な根源です。油性汚れは有機溶剤(ドライクリーニング)には溶けますが、水には溶け難いです。

不溶性(固形)の汚れ…砂・ホコリ・煤煙(スス)・粘土・鉄粉などが該当します。主に空気中の、ちりの成分中に含まれています。

水溶性の汚れ…食塩、砂糖、果汁、スープ等の飲食物、汗尿等の分泌物など水に溶けやすいものをいいます。これらの汚れは概観や手触りで確認できるものもありますが、普段の生活の中で気付かぬうちに付く場合も多く、注意が必要です。

特殊汚れ…主に食品からくるデンプンや血液などのたんぱく質、そしてシミに類される汚れは、水を用いて落とすにもコツが必要になります。

細菌・カビ…夏は冬より細菌の繁殖が速いです。色物は汚れが目立たないため、よく洗濯する白物に比べ、細菌数は数倍~数十倍多いと言われています。カビは、空気中に胞子があっても、条件が揃わなければ衣服につきません。ところが、衣服が水分を含んでいる場合、温度が50℃位であれば、一度殺菌してあっても、空気中に胞子があるとカビは発生します。

暮らしの中で、こうした汚れを落とす「洗濯」とは、非常に大切な営みで、効果的な「洗濯」を行うためにも、汚れの種類を知っておくと良いでしょう。